家庭は大切なのに満たされない思い
結婚15年目、二人の子どもに恵まれ、家族との時間は何よりも大切だと思っています。でも、あなたも感じていませんか?心のどこかで満たされない思いを抱えていることを。妻との関係は決して悪くないのに、いつの間にかセックスレスになってしまった現実。マッチングアプリの体験を通して、私と同じ悩みを持つ方々に少しでも心の余裕が生まれるヒントをお伝えできればと思います。
「家族を愛しているのに、なぜ」という葛藤
「俺はおかしいのかな」
夜、家族が寝静まった後、一人リビングでそんなことを考えていました。妻を愛しているし、子どもたちのためにも絶対に家庭を壊したくない。でも、男としての欲求が満たされないまま日々が過ぎていく。この矛盾した感情をどう処理すればいいのか、答えが見つからずにいました。
友人の健太(仮名)と飲みに行った時、彼も似たような状況だと打ち明けてくれて少し救われた気がしました。「家族は大事だけど、自分の欲求も大事だよな」という何気ない一言が、ずっと胸に引っかかっていたんです。
性欲は悪いものじゃない、でも向ける先は?
43歳になった今、性欲が若い頃より減ったかというと、正直そんなことはありません。むしろ、仕事のストレスからか、発散したい気持ちは強くなっているかもしれません。
風俗に行くという選択肢もありましたが、なんだか虚しさだけが残りそうで踏み出せませんでした。単なる肉体関係だけを求めているわけではないんです。心と体が繋がるような、お互いを理解し合える関係が欲しかった。
それに、風俗は病気のリスクもあるし、家計から説明のつかないお金が出ていくことへの罪悪感も拭えません。かといって、職場や日常で出会った女性に気軽にアプローチするのは、トラブルの元。八方塞がりに思えました。
既婚者専用マッチングアプリとの出会い
そんな時、ネットサーフィンをしていて目にしたのが「カドル」という既婚者限定のマッチングアプリでした。最初は半信半疑でしたが、既婚者向け安全なマッチングサービスという点に惹かれて、思い切って登録してみることにしました。
正直、こういうアプリって怪しいイメージがあったんですよね。でも、実際に使ってみると、身分証明書による確認があり、不適切なユーザーへの対策もしっかりしていて、思ったより安心感がありました。
何より驚いたのは、同じような境遇の人がこんなにもいるということ。みんな家庭を大切にしながらも、どこか満たされない思いを抱えていたんです。
初めてのメッセージ交換で感じた緊張と安堵
プロフィールを作成して数日後、同じく40代の既婚女性からメッセージをいただきました。彼女も私と同じように、夫との関係は悪くないけれど、心の繋がりを感じられなくなっていたそうです。
最初はどんな言葉を返せばいいのか戸惑いましたが、お互いの状況や日常の話から始めて、徐々に打ち解けていきました。性的な話題はしばらく出さず、ただ日々の悩みや喜びを共有する関係から始まったのが良かったのかもしれません。
実際に会ってみて分かったこと
メッセージのやり取りを続けて約1ヶ月後、お互いの都合が合う日に、都内のカフェで初めて会うことになりました。仕事帰りを装って家を出る時は、正直、罪悪感で胸がいっぱいでした。でも、会ってみると、そんな気持ちよりも「やっと分かり合える人に会えた」という安堵感のほうが大きかったんです。
彼女は私の想像通りの人でした。家族のことを第一に考えながらも、自分の気持ちも大切にしたいと思っている。そんな同じ価値観を持つ人と話すことで、自分が異常なわけではないんだと思えました。
心の繋がりから生まれる安らぎ
その後、定期的に会うようになり、お互いの日常や悩みを共有する関係が続いています。時には肉体関係に発展することもありますが、それ以上に大切なのは心の繋がりです。
「今日、子どもの運動会で1位になったんだ」
「うちの子も先週、習字で賞をもらってきたよ」
そんな家族の話をしながら、お互いの家庭を尊重し合える関係が築けています。不思議なことに、この関係が始まってから、妻や子どもたちに対する愛情もより深く感じられるようになりました。イライラが減り、家庭での笑顔も増えたように思います。
罪悪感との向き合い方
もちろん、完全に罪悪感がなくなったわけではありません。時々、「これでいいのだろうか」と自問自答する夜もあります。でも、この関係があることで精神的な安定が得られ、結果的に家庭も守られているという事実もあります。
私の場合は、以下のルールを自分に課すことで、バランスを取るようにしています:
自分なりの線引きを持つこと
家族との時間を最優先にする。子どものイベントや家族の予定がある日は、絶対に外さない。メッセージのやり取りも、家族と一緒にいる時間は控える。そして何より、この関係が家庭を脅かすようなことになったら、すぐに終わらせる覚悟を持つこと。
これらのルールを守ることで、家庭を守りながらも自分の心の安定を得られる関係を続けられています。
マッチングアプリを使う際の注意点
この体験談を読んで、同じような状況の方が「カドル」に登録しようと思われるかもしれません。その際、私の経験から注意点をいくつか共有したいと思います。
プロフィールは正直に、でも個人情報には注意
年齢や既婚者であることなど基本的な情報は正直に書きましょう。でも、会社名や住所など個人を特定できる情報は絶対に書かないこと。写真も顔がはっきり分からないものを選ぶのが無難です。
私は最初、顔写真を載せるか迷いましたが、結局サングラスをかけた後ろ姿の写真にしました。それでも、人柄が伝わるプロフィール文を心がけたところ、メッセージをもらえるようになりました。
焦らずじっくりと関係を築く
すぐに会おうとしたり、性的な話題を出したりするのは避けましょう。お互いの価値観や日常の話から始めて、信頼関係を築いてからが良いと思います。
私の場合、最初のメッセージから実際に会うまで1ヶ月以上かかりましたが、その時間があったからこそ、会った時に緊張せずに話せたのだと思います。
家庭を第一に考える相手を選ぶ
「家庭は絶対に壊したくない」という価値観を共有できる相手を見つけることが重要です。お互いの家庭を尊重し合える関係でなければ、長続きしないし、何より危険です。
メッセージのやり取りの中で、相手の家庭に対する考え方や価値観をしっかり確認することをおすすめします。
この関係が私にもたらしたもの
カドルを通じて出会った関係は、私に多くの変化をもたらしました。
まず、男性としての自信を取り戻せたこと。歳を重ねても、誰かに必要とされる存在であることの喜びは大きいものです。
次に、精神的な安定。性欲が満たされないストレスから解放され、日常生活でのイライラが減りました。結果的に、家族との時間もより穏やかに過ごせるようになったと感じています。
そして何より、「自分だけじゃない」という安心感。同じような悩みを抱える人と繋がることで、孤独感から解放されました。
予想外の副産物
意外だったのは、この関係が始まってから、妻への感謝の気持ちが強くなったことです。家事や育児を担ってくれている妻の存在の大きさを、改めて実感するようになりました。
以前は「なぜセックスしてくれないんだ」という不満が先に立っていましたが、今は「家族のために頑張ってくれてありがとう」という気持ちのほうが大きいです。
もちろん、理想は妻との関係も含めて全てが満たされることですが、現実的な解決策として、今の状況は私にとってベストバランスだと感じています。
同じ悩みを持つあなたへ
この体験談を読んでいるあなたも、きっと私と同じような悩みを抱えているのではないでしょうか。家族を愛しているのに、心と体の繋がりを求めてしまう。その葛藤は、決して恥ずべきものではないと思います。
大切なのは、その気持ちとどう向き合い、家庭を守りながらも自分の心の安定を得る方法を見つけること。それは人それぞれ違うかもしれません。
私の場合は、カドルというアプリを通じて出会った関係が解決策になりました。もちろん、これが全ての人に合う答えではないでしょう。でも、同じ悩みを持つ人たちが存在すること、そして解決策を見つけられる可能性があることを知ってほしいと思います。
最後に伝えたいこと
40代の既婚男性として、家庭と自分の欲求の間で揺れ動く気持ちは本当に辛いものです。でも、あなたは一人じゃありません。同じ悩みを抱える仲間がいることを忘れないでください。
そして何より、自分を責めすぎないこと。家族を大切にしながらも、自分の心の安定を求めることは、決して間違ったことではないと思います。
この体験談が、同じ悩みを持つ誰かの心に少しでも寄り添えたなら嬉しいです。あなたが自分なりの答えを見つけられることを、心から願っています。
新しい自分との出会い
カドルを通じた出会いは、私に「もう一人の自分」との対話をもたらしました。日常では見せない自分の一面、本音で語り合える時間は、ある意味で自己発見の旅でもあったんです。
仕事や家庭では常に「しっかりした父親」「頼れる上司」であることを求められますが、この関係の中では素の自分でいられる。そんな時間が、私の心の支えになっています。
先日、彼女と都内のホテルのラウンジでお茶をしていた時、「私たちって、お互いのカウンセラーみたいな関係よね」と言われて、まさにその通りだと思いました。心の内を吐き出せる相手がいるということは、こんなにも心が軽くなるものなんですね。
変わりゆく価値観との向き合い方
最近思うのは、私たちの世代は価値観の狭間に生きているということ。親の世代のように「家庭のために我慢する」という生き方にも違和感があるし、かといって若い世代のように「自分の気持ちを最優先する」生き方も選べない。
そんな中で、家庭を守りながらも自分の心の安定を図る方法を、手探りで見つけていくしかないのかもしれません。カドルでの出会いは、私にとってのその答えの一つでした。
もし同じような悩みを抱えているなら、自分なりの答えを見つける勇気を持ってほしいと思います。それが必ずしも私と同じ道である必要はありません。大切なのは、家族も自分も大切にする方法を見つけること。その道のりを応援しています。