家庭は大切だけど、満たされない思い
毎日同じルーティンの繰り返し。朝は子供を起こして、夜は疲れて眠る妻の横で天井を見つめる日々。既婚男性として、特に40代になると感じる「このままでいいのだろうか」という思いに苦しんでいる方は少なくないはずです。家族は何よりも大切で、妻との関係も決して悪くない。でも、心と体のつながりが欲しいと思う気持ちは、年齢を重ねても消えることはありません。むしろ、残された時間への意識が強まるにつれ、その思いは強くなるものです。
「普通の夫」の仮面の下で
「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえり」。日常の会話は続いていても、夫婦の間の距離は少しずつ広がっていくことがあります。僕自身、結婚15年目を迎えた頃から気づき始めました。子供たちは小学生と中学生。家族としての時間は楽しく、休日の外出も笑顔があふれています。
でも夜になると、その「家族の顔」から「一人の男性」としての自分に戻る時間。妻は早々に寝室へ向かい、僕はリビングでスマホを眺めながら、この満たされない感情をどう扱えばいいのか考え込むんです。
「浮気なんてしたくない。でも、このモヤモヤした気持ちはどうすればいいんだろう」
セックスレスは体だけの問題じゃない
セックスレスという言葉だけを聞くと、単に体の関係がないことを指すように思えます。でも実際は、そこから派生する心の問題の方がずっと深刻なんですよね。
最初の頃は「仕事が忙しいから」「子育てで疲れているから」と理解していました。でも月日が流れ、半年、1年、2年…と時間が経つにつれ、その状況が「新しい日常」になってしまったんです。
妻を責めることはできません。彼女なりの愛情表現はあるし、家族のために頑張ってくれています。ただ、僕自身の中で「夫としての自分」と「一人の男性としての自分」の間で葛藤が生まれていったんです。
心の奥底にある本音
「家族は大切だ。でも、自分自身も大切にしたい」
この思いを誰かに打ち明けることすらできませんでした。友人に話せば「贅沢な悩みだ」と笑われるかもしれない。両親には恥ずかしくて言えない。そして妻には、傷つけたくないから言えない。
そんな時、偶然ネットで見つけたのが既婚者向け安全な出会いの場カドルでした。最初は半信半疑でしたが、同じ悩みを抱える人たちがこんなにもいることに驚いたんです。
性欲と愛情は別物なのか
多くの男性が抱える疑問のひとつが「性欲と愛情の関係」についてです。妻のことは今でも愛しているのに、なぜ他の女性に心惹かれるのか。これは単なる欲望なのか、それとも何か別の感情が絡んでいるのか。
僕の場合、それは「認められたい」という気持ちだったと思います。一人の男性として見てもらいたい、触れ合いたい、そして何より「理解してもらいたい」という願望。
家では「お父さん」「夫」という役割を演じ続け、会社では「部長」という肩書で呼ばれる日々。いつの間にか「自分自身」を見失っていたんですね。
浮気と理解の間にある灰色の領域
「浮気はしたくない」
この思いは終始ブレませんでした。家族を裏切るような行為は絶対にしたくない。でも同時に、この満たされない思いをどこかで解消したい。この相反する感情に長い間苦しんでいました。
ある日、思い切って同じ部署の先輩に少しだけ打ち明けてみたんです。すると彼は意外な言葉を返してきました。
「そういう気持ちを持つのは普通のことだよ。大切なのは、どう向き合うかだ」
その言葉が、僕の考え方を少し変えるきっかけになりました。
孤独な闘いから共感の場へ
悩みを抱えているのは自分だけじゃないと知った時、不思議と心が軽くなりました。同じような状況にある人たちと話すことで、自分を責める気持ちが少しずつ和らいでいったんです。
カドルというアプリを通じて知り合った方々は、みな家庭を大切にしながらも、どこかに居場所を求めている人たちでした。浮気目的ではなく、むしろ「理解し合える関係」を求めている。そんな健全な出会いの場があることに、正直驚きました。
心のつながりが教えてくれたこと
最初は単なる会話から始まりました。日常の何気ない話、仕事の愚痴、子育ての苦労。そして徐々に、お互いの本音を話せるようになっていったんです。
「実は妻とは3年セックスレスで…」
「子供が生まれてから、夫婦というより親としての関係になってしまって…」
こうした会話を通じて、自分だけが特別なわけではないことを知りました。そして何より、こうした思いを抱くことは「悪いこと」ではないと理解できたんです。
家庭を守りながら自分も大切にする方法
大切なのは「バランス」だと気づきました。家族への愛情と責任を持ちながら、自分自身の心の健康も維持する。その両立が可能なんだと。
カドルで出会った人との関係は、単なる逃げ場ではなく、お互いを高め合える関係になりました。家庭での役割をより良く果たすための「心の充電」のような存在です。
心の安らぎが家庭にもたらした変化
不思議なことに、心に余裕ができると家庭での振る舞いも変わってきました。妻への苛立ちが減り、子供たちともより穏やかに接することができるようになったんです。
「最近、優しくなったね」と妻に言われた時は、複雑な気持ちになりましたが、確かに以前より家庭内の雰囲気は良くなっていました。
もちろん、これが全ての人に当てはまる解決策だとは思いません。でも少なくとも僕の場合は、理解し合える誰かの存在が、家庭を守るための力になったんです。
40代男性が直面する「残された時間」との向き合い方
40代になると、「残された時間」を意識するようになります。仕事のピークを過ぎ、子供の成長を見守りながら、自分自身の人生についても考えるようになる。
「このまま何も変わらない日々を送り続けるのか」
「残りの人生で、本当にやりたいことは何なのか」
こうした問いかけは、決して家族への愛情が薄れたからではありません。むしろ、限られた時間の中で、家族にも自分にも誠実に生きたいという思いから生まれるものです。
心と体の健康を維持するために
男性の性欲は単なる生理現象ではなく、精神的な健康とも深く関わっています。それを否定したり抑圧したりすることは、長い目で見ると良い結果をもたらさないことが多いんです。
かといって、家族を裏切るような行動は取りたくない。この矛盾した思いの中で、多くの既婚男性が苦しんでいるのではないでしょうか。
僕が見つけた答えは「理解し合える関係」でした。体の関係だけを求めるのではなく、まず心で繋がれる相手との出会い。それが結果的に、家庭も自分も大切にする道につながったと感じています。
罪悪感から解放されるとき
「こんな気持ちを持つ自分は悪い人間なのか」
この自問自答から解放されたとき、心が軽くなりました。人間らしい感情を持つことは自然なことで、大切なのはその感情とどう向き合うかなんですよね。
カドルを通じて知り合った人たちとの会話は、そんな気づきをたくさんもたらしてくれました。みな家庭を大切にしながらも、自分自身の心の声にも耳を傾けようとしている。その姿勢に、共感と安心を覚えたんです。
新しい自分との出会い
意外だったのは、こうした経験を通じて「新しい自分」に出会えたことです。
以前の僕は、満たされない思いを抱えながらも、それを表に出さず耐え続ける人間でした。でも今は、自分の気持ちに正直に向き合い、その上で最善の選択をしようとする人間になれたと思います。
それは決して「自分勝手」になったということではなく、むしろ自分と周囲の人たちに対して、より誠実になれたということなんです。
あなたの選択が未来を作る
この記事を読んでいるあなたも、似たような思いを抱えているかもしれません。家族は大切だけど、自分自身の気持ちも無視できない。その葛藤の中で、どうすれば良いのか悩んでいる。
正解は一つではありません。でも、一人で抱え込まないことが大切です。同じ思いを持つ人たちとの対話が、新しい視点や気づきをもたらしてくれるかもしれません。
僕自身、カドルを通じて出会った人たちとの関わりが、家庭も自分も大切にする道を見つけるきっかけになりました。もちろん、これからも試行錯誤は続くでしょう。でも以前のように孤独に悩むことはなくなりました。
あなたにとっての答えが、少しでも早く見つかることを願っています。そして何より、その過程で自分自身を責めすぎないでください。人間らしい感情を持つことは、決して恥ずべきことではないのですから。
最後に、自分自身への約束
この経験を通じて、僕は自分自身に約束しました。
「家族を大切にすること」
「自分の気持ちにも正直であること」
「どんな選択をするにしても、誰かを傷つけないよう最大限配慮すること」
この三つのバランスを取りながら生きていくことが、40代の既婚男性として、これからの人生を豊かにする鍵なのかもしれません。
あなたにとっての答えは何でしょうか。それを見つける旅は、時に孤独で困難かもしれません。でも、同じ思いを持つ仲間がいることを忘れないでください。その存在が、あなたの心の支えになるはずです。